借金せずに生活するには月収50万必要?!ネットキャッシングに頼らないで生きるには

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通帳を見て驚く夫婦

埼玉県労働組合連合会が生活実態調査を行い、「埼玉県で一般的な生活を送るには30代なら月収50万円必要で、その後、子供が私立大学に行くなら、奨学金を借りないと無理である」という調査結果をまとめました。

月収50万円、年収で600万円以上というとなかなかの高給取りですが、それでも「一般的レベルの生活」しか送れないというのは本当なのでしょうか?

お父さんがたまの贅沢をするのに、奥さんの目を盗んでちょっとだけネットキャッシングやカードローンで用立てなきゃいけないほど、夫婦揃って節約を頑張っていても、子供自身が借金しないと大学に行けないというのは本当なのでしょうか?

※本ページにはPRが含まれます。

ネットキャッシングする人が減らない理由はどこにある?

私はこのサイトを始めるまで、借金の理由第1位は「ギャンブル」そして2位は「交遊費」だと思っていました。

借金する人なんて、何らかの理由で金銭感覚が狂っていて、普通の給料じゃ生活していけないようなお金の使い方をする人ばかりだと決めつけていたのです。

しかし、日本貸金業協会が2016年発表した調査では全く違っていました。

借金の理由第2位は「食費」

一位は「趣味/娯楽(レジャー、旅行を含む)費用」。

「趣味・娯楽」というとかなり広い意味がふくまれてそうですが、二位の「食費」は、本当に切羽詰って借金した切実さが伝わって来ます。

もちろんこの中にはギャンブルにハマってしまい、食費が足りなくなったから借りた人も含まれているでしょう。

しかし、全員が全員そうだとは限らないのかもしれないと、冒頭の埼玉のニュースを聞いて考えを改めました。

筆者も修学旅行の積立金に関するプリントを出し忘れていて、「何でもっと早く言わないの!?」と母親に叱られた覚えがあります。

よっぽど裕福な家庭で無い限り、突然の何万円もの出費に対応出来ないようです。

もしお子さんが突然の怪我や病気で入院することになれば、食費に困ってしまうくらい毎月カツカツで過ごしているご家庭が多いのだと思われます。

旦那さんに内緒でお金を借りるならネットキャッシングはNG

こんな記事が当サイトで1、2を争うくらいアクセス数多いんです。

家計のやりくりに苦しむ奥様の多さを物語っている気がします。

国が変わらない限り借金する人も減らない?

月収50万円ないと、子供1人育てるのも精一杯。

そんな状況で出生率が上がるわけありません。

しかし、若者が増えなければ社会の生産性は低下し、景気も回復出来ないでしょう。

こんな状況を打破するには、国の制度ごと変わるしかありません。

金融商品で景気を変えるのは無理

筆者たちの世代は、バブルを知らない世代なので、「株価が高騰して一時的に景気が良くなっても、いつか弾けて、地獄へ真っ逆さま」という、バブルの旨味より恐ろしさばかりを知っている世代です。

そしてバブル期よりも、ファーストフード店やファストファッションブランドが充実し、100均の品質も向上し、ネットショッピングでいくらでも最安値店を探せるようになった現代は、以前より生活用品の費用は下がっているはず。

それでもキャッシングの利用者が減らないのはなぜでしょうか。

現状、企業側がいくら努力しても、「食費」に困る家庭が跡を絶ちません。

教育の意識改革がカギ

まず筆者が変えるべきだと思うのは、「大学」です。

よく福祉・教育にかかる費用の話をすると、皆さん一様に保育園や義務教育に着目します。

しかし、この国に学歴主義が根付いている限り、「公立は確かに安いけど、早い内から私立に入れた方が…」「やっぱりいい大学に入れるには、私立の充実した教育が…」と考えるお父さんお母さんは減りません。

アメリカと同じように、「どの大学も入ることは簡単だけど、卒業することは難しい」という形式の大学にし、本当にその分野について勉強する大学生を増やす。

そうすれば、「入学するための勉強」なんてムダなことをしなくて済みます。

当然それにかかる予備校などの費用もカット出来ます。

しっかり勉強している大学生の少なさが改善されれば経済は自然と好転する

筆者はその昔働いていた企業で、新卒採用面接を担当したこともありますが、「大学で学んだことは?」という質問に対し、勉学に関する内容を話す学生の少なさに驚きました。

皆、サークルやボランティアや旅行体験ばかり話すのです。

奨学金という名の借金を背負ってまで得たものがそれでいいのでしょうか。

お父さんお母さんが消費者金融や銀行からあれこれとお金を借りて工面した学費で、一体何を学んだのでしょうか。

シャチハタと認印の違いも知らないで社会に出る若者の多さに、驚きよりも恐怖すら覚えます。

仕事のことを教える前に、マナーや常識を教えなければならず、会社が「仕事をする場」ではなく「教わる場」になってしまっています。

大学が、「入学自体は誰でも歓迎するけれど、卒業するには、ウチの大学の看板にふさわしい学力・知性を備えた生徒のみ」という制度にし、最高教育機関としての役割を果たしてくれれば、各企業の生産性が上がり、景気など自然に好転するはずです。

もっと家でお金の話をしよう

冒頭でも書いた通り、どんなに不景気と言われていても、筆者達の世代は生まれつきそうですし、どんなに「ウチは貧乏だ」と言われていても、自分が望めば大学には行けると信じて疑いません。

大学まで行けることは当たり前のことだと思っています。

しかし、その実はお父さんお母さんが必死に工面してくれているにも関わらず、そんなこと子供当人は知る由もなく、金額に見合った学習は行われていません。

その理由は、「子供にお金の話をするのは、なんとなく良くない」と暗黙のルールで縛られてしまっているせいだと思います。

筆者の友人は、高校に入ったその日に一冊の通帳を渡されたと言います。

「あなたが高校に通うために関するお金は、全てここでやり取りします」と言われ、定期的にその通帳を記帳しに行くことを命じられたそうです。

お母さんのパート先から数万円の給料が振り込まれ、無慈悲なまでにどんどん引き落とされて行く様を、三年間見続けた友人は、塾などに通わなくとも国立大学に合格し、学費代は全て自分がアルバイトして払ったそうです。

「生きるにはお金がかかる」と早い内から理解していた友人は、筆者の友人の中で一番お金のことに詳しく、的確な使い方が出来る人物に育っています。

お金の話は、決して悪いことじゃありません。

食費に困って借金するぐらいなら、「教育費」についてお子さんときちんと話し合ってみるのも一つの手だと思いますよ。


この記事を書いたライター:ミツボシ

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